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推薦書

 

 拝啓 時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。

 私は国立台湾芸術大学書画学科にて教鞭を執る林錦濤と申します。この度、画家 詹德秀 氏 につき、一友人として、また同業の立場から特にご推薦申し上げたく、一筆したためる次第です。

 

  詹德秀氏は台湾苗栗県にある客家の農村集落に生まれました。客家特有の勤勉素朴な人となりながら、生来創造的で豊かな感性を備えた氏は、芸術界において一際の輝きを放ち続ける存在であり続けています。

 

 1971年、台湾省立苗栗高等学校にて熊慎業先生の薫陶を受けた氏は、芸術創作を人生の目標と定め、ここから氏と芸術の一生の交わりが始まりました。1978年、氏は入学試験第一位という極めて優秀な成績で国立台湾芸術専科学校美術科国画班(現国立台湾芸術大学書画学部)に進学を果たしました。今でも記憶に残るのは入学面談での出来事、当時学部主任であった李奇茂教授が氏に対し「第一位という優秀な成績で美術科国画班に入った以上は、ぜひ首席で卒業できるよう励んで欲しい」と語ったのに対し、氏が「やってみましょう」と応じた場面です。才気に溢れ創造性豊かな彼は、果たしてその創作活動において、クラスで最も傑出した成果を生み出し続けました。

 

 小生は幸運にも氏の同窓として四年間を共にし、この間、氏とともに学問と作画技巧の向上を競い合ってまいりました。氏の思索は当時から先進的で、芸術家らしい鋭敏な感性と美に対するきめ細かな観察眼を有し、常に努力を惜しまぬ姿勢により全国美術展(1981)、全省美術展、全国学生美術展(大学、専科学校の美術専攻対象) および全国の各美術展においても等しく卓越した成績を残し、各界からの肯定と激励を得て来ました。

 

 また卒業後はベルギー王立芸術学院スケッチ班に進学、自らの学業のほか、世界各国から集まった同学たちと創作成果や理念を共有し合い、視野を広げて更に芸術の境地を高めるとともに、帰国後は数多くの個展や共同展を通じ再び人々の驚きと賛辞を獲得しました。

 

 氏の近作である水墨画作品は、これまで以上に驚きに溢れ、小生の心中のざわめきは容易に止みません。東方の水墨画に新風を吹き込むその成果には敬服するばかりです。氏によって発揮される水、墨、色、力の特性はまさしく微に入り細を穿つ様であり、すばらしい技巧を存分に振るって描かれた、力強く趣深い作品は人心を揺さぶります。この感動は形容しがたく、その目で確かめて初めて感じ取れるものでしょう。

 

 最後に氏の作品について「新」「奇」「簡」「柔」の四点から讃えたいと思います。

「新」 ── 創造の突破、彩墨画の新風を追求。(技法)

「奇」 ── 奇偉勇壮、固有の独自性を体現。(画風)

「簡」 ── 簡素で軽快、墨と色彩の一気呵成。(墨韻)

「柔」 ── 慎ましく含みのある表現、趣深く驚嘆の連続。(情意)

 

 氏を推薦する機会を得たことを大変光栄に思います。氏の作品が世界各地に広められ、その繊細な水、墨、色、力の特性と妙技、力強さと趣を有した作品が多くの愛好家の目に留まるよう心より願っております。

                     

私は国立台湾芸術大学書画学科にて教鞭を執る林錦濤